「お米教室」の締めくくりに注連縄作りたいなあ。という塾生M氏の声から決まったこの企画。
「地元の方で教えてくれる人いないかなあ」と話していたら、「この地域のお宮さんに毎年奉納してはる本職さんがいてはるで」と、副区長のIさんが講師をお願いしてくださいました。
講師のK野さんは代々、東笠取の清瀧宮に注連縄を奉納されていて、年の瀬の繁忙期にも関わらず「つちの塾」ハウスに来てくださいました。もちろん副区長さんも子どもの頃から藁に親しんでおられるので、扱いはお手の物。二人の大ベテランに習えるなんてありがたい‼
藁を編むことを"縄を綯(な)う、とか、綯(の)う"と言います。まずは、美しく仕上げるため、藁の長さを揃えたり、色の悪い藁を除けたりして整理をします。何をするにも準備が大事ということですね(焦)。そして、作りたい型、大きさに合わせて藁を小分けにして束ねていきます。さあ、ここからです。
荷造りなどの縄は右綯いといって右向きにねじっていきますが、一般的な注連縄は左綯い。左向きにねじっていきます。言葉で説明してもわかりにくいですが、慣れるまでは大変です。「あっ!間違えたーー」「途中で右と左がわからんようになった~」とか叫びながら賑やかです。目を細めて見守ってくれる講師のお二人は、お喋りしながらスルスルッと綯われていかれて流石!です。 ハウスいっぱいに藁を散らかしながら必死で綯う塾生。なんとしても仕上げるぞ!足も使って綯う姿も様になってきた?
一番上手だったY子りん。すぐにコツを掴んでスルスルっと仕上げていました(左)。こちらは他の人が仕上げたものを手に記念撮影(笑)でも、自分でも3つ作りましたよ(右)
藁にまみれること数時間、だんだん慣れてきて1つ、2つ、3つと出来上がりました! 飾ってみると恰好いいではありませんか。
端を新聞紙を巻いているのは、綯うている間に藁の先が広がってしまい不格好になるのを防ぐため。プロ直伝のコツです。中央には橙や金柑を飾るのが一般的ですが、東笠取の柚子を付けてみました。あとは紙垂(しで)と言われる白い切り紙をつければ完成です。
「綺麗な色したええ藁や。上手に出来て優秀、優秀」「みんな無事卒業やな」と、大先輩のお二人から褒めていただきホッと一息。いい年越しになりそうです♪