『つちの塾』は春と秋に収穫祭をします。今日は朝から明日の仕込み。メニューは田中理事長を筆頭に、希望やアイデアを出し合って決めていきます。開催日が決まったら「今年も鹿シチュー食べられるんですか?」「あのバジルのピザお願いね」「ご飯担当よろしく!」なんて会話が飛び交い、何となくソワソワした雰囲気が漂います。
まず、メインディッシュ。昨年は塾の畑の檻に鹿がかかったので、鹿肉でシチュー、焼肉にしたのですが、今年はまだ掛かっていません。さあ、どうしよう…。
田中理事長はジビエ料理のプロ。もちろん罠・檻の仕掛けから仕留め、解体もお手の物。みんなに美味しいジビエ料理を振る舞いたいのに。。。普段のように冗談がなく(笑)、黙々と冷凍保存していたイノシシの骨でスープを取り、メニューを練っている様子。
わたし(清原)は、イノシシのスペアリブをはじめて手に取り、その扱い方を教わりました!
骨から肉をはがす作業をしたのですが、イノシシは脂身がたっぷりついていて、けっこう手こずりました~。
どうやら、この肉を団子にして天然ナメタケと冬野菜、イノシシ団子の鍋になるかもですよ☆彡
ドリンクメニューはジンジャージュース、梅酒(スコッチ梅酒、ラム梅酒など)、梅ジュースなどを用意します。おっと、自ビールも登場するみたいですよ。ジンジャージュースは子どもも飲めるように甘めにつくってくれています。それにしても大量の生姜です!
お菓子やパンが得意なMaroさんが、ジュースを搾った生姜に柚子、ハチミツを加えてジャムにしてくれました! 大事に育てた作物を前にすると、いろんなアイデアが生まれるんですね。毎回こうして一品、また一品と増えていくのがおもしろいです。
秋の収穫祭は食材が豊富。掘りたての里芋、さつま芋、落花生も使います。お芋は焼き芋、揚げ芋とシンプルにいただきます。落花生はピーナツご飯にするそうです。普段から土鍋でご飯を炊いているメンバーが、ご飯メニューを担当してくれるので、今回も土鍋でピーナツご飯をお任せ(笑) これまた大量の落花生を洗ってスタンバイです。
庭ではコンニャクに使う灰汁が作られています。『つちの塾』で作るコンニャクは、生のコンニャク芋を茹でて、稲藁から作った灰汁と混ぜ合わせる昔ながらのやり方。灰汁作りはコンニャクができる過程でとても重要な部分です。藁を焼いてできた灰を何度も漉して透明色に近づけていくのですが、何しろ時間がかかるんです。せっかちになるとコンニャクの出来上がりに響くので、焦らず慌てず手を抜かず…。
地主さんや近所の農家さんに聞いた話では、50年ほど前までは、こうして家庭で食べるコンニャクを作っていたのだとか(驚!)
そうこうしているうちに夕暮れ。明日も朝からバタバタしそうなので、みんなひとまず家へ帰ろう。