自然栽培米、ようやく脱穀です。

山からの天然水と土の力、風雨と太陽に育ててもらったもち米を天日にさらして乾燥させ、いよいよ脱穀です。地主さんに借りた足踏み脱穀機、手回しの唐箕を使っての手作業です。

段々畑の田んぼから脱穀機のある農小屋までは、普通に歩いて10分弱かかるので、運搬機「力丸(りきまる)」で運びます。この力丸には助けられます。車を入れられない棚田なので、インフラ整備の際、道具や農資材を運んだり、収穫物を運搬するのに大活躍。力丸を導入するまでは一輪車を使っていましたが限界がありました(笑)

自分のお米は自分で手刈りして天日干し、脱穀、唐箕かけをします。お米づくりの一連の作業を自分の手でするのです。2月頃に田んぼを荒く耕すところから始めるので長丁場ですが、収穫できたときの感動も大きいです。 

まず、はさ掛け(竹で組んだ干場に稲穂を掛けて乾かすこと)から下し、脱穀機にかけて穂から米粒を取ります。ギーコギーコと大きな音を立てて回転する脱穀機。最初は思うように手と足がと動かせず、コツをつかむまで少し時間を要します。ようやく扱い慣れた頃には脱穀終了~♪となるので、毎年経験を重ねて習得していくという感じです(笑)

次は唐箕という機械にかけて、実のない米やゴミと、食べられる米に分別します。唐箕も手動式なので付きっきりの作業となりますが、自分のお米が完成していく様を見届けられる嬉しさがこみ上げてくるんですよ。

脱穀、唐箕がけを終えたら、残った稲藁を大事に保管します。稲藁は農作業にとっても重宝するんですよ。例えば…玉ねぎなど、越冬する作物の寒害防止や土を肥やすために使ったりするんです。今年は自分の稲藁で注連縄も作ります☆彡